エアロゾル感染についてわかりやすく解説

2019年末から2020年にかけて驚異的なスピードの流行を見せるコロナウィルス(COVID-19)。

まだその感染威力や感染経路などの解明は記事執筆時の段階では明らかになっていませんが、1つの可能性としてエアロゾル感染という単語が飛び交うようになりました。

その真偽は別として、エアロゾル感染って聴き慣れない言葉ですよね。

エアロゾル感染って一体何なんでしょうか。

今回は、エアロゾル感染についてわかりやすく説明します。
※コロナウィルスに特化した記事ではありません。あくまでも、「エアロゾル感染とは何か」及び「感染予防」について重点を置いた記事です。

感染の種類について知ろう

一言で感染と言っても、ウィルスや細菌など病原菌の性質によって感染経路は異なります。

いくつかある代表的な感染の種類について見てみましょう。

接触感染

皮膚や粘膜と直接的に触れてしまったり、手すりやタオルなど物体の表面を介して間接的に手を触れてしまう等、病原体と直接触れてしまうことで感染することです。
インフルエンザ、プール熱、流行性結膜炎、風疹、肝炎、ヘルペスなどが例として挙げられます。
飛沫感染

病原体が含まれた粘液(唾液等)がくしゃみや咳などに乗って空気中に放出され、その周囲の人に感染させることです。
インフルエンザ、百日咳、おたふく風邪などが代表例として挙げられています。
経口感染

病原体に汚染された食べ物や飲み物を、生または不十分な加熱で食べた場合や、病原体を持った人が調理した料理を汚染してしまった時に感染します。
ロタウィルス、ノロウィルス、食中毒などがあります。
空気感染

病原菌が空気中を漂い、広範囲に感染を広げます。飛沫核感染と言うのですが、飛沫の水分が蒸発した小さな粒子のことで、これを吸い込むと感染するのが飛沫核感染、すなわち空気感染となります。飛沫核は水分が無く軽いので、一定期間空気中に浮遊でき、空気と一緒に室内を漂うことができます。
結核や麻疹、水ぼうそうなどが空気感染として知られています。

エアロゾル感染について

さて、いくつかの感染経路をざっくりと紹介しましたが、本題です。

エアロゾル感染とは何か。

これについては、かなり多くの医学的コンテンツを読みあさって見たものの、なかなか一言で説明できるような解説はありませんでした。

Journal of Occupational and Environmental Medicine(アメリカ)によると、

An infectious aerosol is a collection of pathogen-laden particles in air. Aerosol particles may deposit onto or be inhaled by a susceptible person. Aerosol transmission is biologically plausible when infectious aerosols are generated by or from an infectious person, the pathogen remains viable in the environment for some period of time, and the target tissues in which the pathogen initiates infection are accessible to the aerosol. Biological plausibility of aerosol transmission is evaluated for Severe Acute Respiratory Syndrome coronavirus and norovirus and discussed for Mycobacterium tuberculosis, influenza, and Ebola virus.

Aerosol Transmission of Infectious Disease (JOEM)

訳:
 『感染性エアロゾルは、空気中の病原体を含んだ粒子の集まりです。 エアロゾル粒子は、影響を受けやすい人に沈着したり、吸入されたりする可能性があります。 感染性エアロゾルが感染者によって、または感染者から生成され、病原体が一定期間環境内で生存し続け、病原体が感染を開始する標的組織がエアロゾルに到達できる場合、エアロゾル伝播が起こります。 エアロゾル伝播の生物学的妥当性は、重症急性呼吸器症候群のコロナウイルスとノロウイルスについて評価され、結核菌、インフルエンザ、エボラウイルスについて議論されています。』

要するに、病原菌が空気中に滞留し、それを吸い込む(もしくは付着したものを口に入れてしまう等)ことで感染してしまうことをエアロゾル感染と言えるようです。

何だか飛沫感染や空気感染と似ていると感じますよね。

飛沫感染は、水分があって空気中に滞留しづらい(水分があって空気より重いので下方に蓄積され、いずれ水分が乾燥するとウィルスが死滅してしまう)。
また、くしゃみなどに含まれるので、2メートル程度の範囲が感染危険範囲と言えそう。

空気感染は飛沫の水分が抜けた後も飛沫核が空気中に滞留し、ウィルスが死滅しないまま空気中に漂うので、感染危険範囲は一概に測れない。

エアゾール感染も空気感染に似ていて、ウィルスが死滅せず、狭い範囲の部屋など(診察室や病室など)の中に漂い、その一室を汚染できる能力がある、と言えるかもしれません。(あくまでも調査した上での私見です)

感染予防策

飛沫、接触、空気、エアゾール、、何やら難しそうな用語が並びましたが、結局のところ予防ができる事に関しては共通点があります。

厚生労働省によると、感染予防の重大要素は3つです。

(1) 感染経路の遮断
(2) 病原体の排除
(3) 宿主の抵抗力の向上

(1)感染経路の遮断

感染経路の遮断については、室内の消毒や空気清浄(加湿)、咳やくしゃみが出る人はマスク着用(拡散しないため)、血液や吐しゃ物、排泄物などを扱うときは感染防護(マスク、ゴーグル、ガウン)を着用し、薬品(アルコール、専用薬剤等)を使用ししっかりと感染経路を遮断しましょう。

また、冷蔵庫の取っ手やドアノブ、トイレなどは定期的に消毒するのも大切です。

(2)病原体の排除

外出先から帰宅した際は、手や口に付着したバイ菌を排除するために、手洗い・うがいの徹底をしましょう

また、1日に何度か歯磨きをして口腔内を清潔に保つことも、大切です。

万が一、嘔吐物や血液などが付着した場合は、(1)の感染防護を徹底しつつ、しっかりと病原体を排除しましょう。

(3)宿主の抵抗力の向上

ヒトには、抵抗力(免疫力)が備わっています。

私たちの体内には、侵入してきたウィルスや病原菌(外敵)と戦ってくれる細胞があります。

その細胞が良い働きをしてくれるかどうかは、日頃からの生活習慣(食事、睡眠)に大きく影響されると言います

しっかり栄養と睡眠を取り、免疫力を高めましょう。

特に、抵抗力の弱い幼児や高齢者がいる家庭では、(1)と(2)をしっかりと行い、感染リスクを下げてあげたいですね。

また、万が一感染した場合も、自己抵抗力が強ければ重症化せずにすんだり、万が一重症化したとしても体力が十分にあれば病原菌に負けません。

咳エチケット

咳が出る人は、ティッシュやハンカチ等で口や鼻を覆ったり、マスクを着用するなどして周囲の人の迷惑にならないように心がけたいですね。

使ったティッシュも、その辺に置いておくのでは無くすぐにゴミ箱へ捨てましょう。

また、こまめな手洗いをすることも忘れずに。

正しい手洗いの方法

厚生労働省によって、正しい手洗いの方法が広報されています。

よく学校や職場などで見たことのあるものだと思いますが、いまいちどしっかりと見ておくのも良いかもしれませんね。

厚生労働省・「感染対策の基礎知識」より

休養が大事

体調が悪い時は無理をせず、十分な休養をとることが大事です。

日本は体調不良でも無理をして仕事に行く人が多い国です。

「休めれば苦労しない」そんな言葉が聞こえてきそうですが、体は1つしかありません。

休まずに仕事をして悪化させてしまった場合、後にさらに多くの日数を休まざるを得ません。また、病気を他の人に移してしまってさらに多くの働き手が休むことになってしまっては会社には痛手です。

1日や2日じっくり休んで休養をとることで、その後の悪化や感染を防げるのであれば良いと思いませんか?

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