感染防止のPPEは脱ぎ方が重要

福祉施設などさまざまな場所で、感染防止を目的とした手袋着用ガウン着用をしている方々がいると思います。

感染が疑わしい患者や人を介護・介抱している時に感染防止具を着用することは鉄則です。

しかし、着用と同じくらい重要なのが、その防護具を脱ぐ手順です。

防護具を脱ぐ手順を間違えてしまうと、せっかく防護具を着用していても、脱いだ時に感染の可能性を高めてしまう危険があるのです。

私が助言をしている福祉施設(老人ホーム)でも、発熱を伴う入居者と接するときや、コロナ疑いで搬送された入居者の部屋の清掃、はたまた職場内で感染者が発生した後の消毒を行うなどする時は必ず感染防護を施して実施するように指示しています。それと同時に、脱ぐ時の手順や注意事項なども徹底的に周知を図っています。

今回は、その「脱ぐ時」の手順や注意事項をご紹介しながらお話を進めていきます。

感染防護具(PPE)とは
PPE(Personal Protective Equipment)=個人防護具。
医療従事者や救急隊が活動する医療現場や介護士の活躍する福祉現場などでも、患者や従事者を感染や汚染から守るために予防策を講じる必要があります。
患者の血液・体液・分泌物・排泄物などを全て感染源とみなし、感染症の有無にかかわらず常にPPE(個人用防護具)の使用を徹底する必要があります。
例)ガウン、エプロン、マスク、ゴーグル、フェイスシールド、グローブなど。
必ず自分に合ったサイズを選択することが重要です。

PPEの着脱は、順番を守る

PPEの脱ぎ方を知る前に、まずは装着の順番を正しく認識することが大切です。

PPEを着ける順番は、下記の通りです。

(1) ガウン・エプロン
(2) マスク
(3) ゴーグル、フェイスシールド
(4) グローブ(手袋)

着用時の注意事項
1)マスクの上下、表裏をちゃんと確認する。
2)マスクのノースピース(針金)を鼻の形に沿ってしっかり折り曲げる。
3)鼻を押さえながら、顎下までしっかりマスクのひだを伸ばして口元を覆う。
4)ゴーグルやフェイスシールドは作業中に落ちてくるようなものではなく、サイズを合わせる
5)手袋は手首が露出しないように袖口を入れ込む
※全てに共通した注意事項として、自分に合ったサイズを選ぶこと。

着用は、必ず汚染場所に入室する前(別の清潔な部屋)で着用を徹底しましょう。

作業が終わり、PPEを脱ぐ時は、着用時と少し異なります。
なお、退室時に外すのがポイントです。

PPEを外す順番は、下記の通りです。

(1)グローブ(手袋)
(2)ゴーグル、フェイスシールド
(3)ガウン・エプロン
(4)マスク

離脱時の注意事項
1)汚染されたグローブ(手袋)であちこち触らない。なるべく触れる面積を小さく、少なくする。
2)皮膚に直接触れない
3)ガウンやフェイスシールドなどの表面をなるべく触らずに脱ぐ
※どの防護具も、その辺に放置しない。必ず汚染箱にまとめて捨てる。

1人でやらないことが大切

PPEの着脱は、必ず2人以上(3人が好ましい)で実施することが好ましいです。

1人でやることは極力避けましょう。

しかし、一方がPPEを着用しており、もう一方はPPEを着用していないという時は、ペアでやってはいけません。

着脱をペアでやる事を考慮しても、除染作業や介護作業などは1人に任せず、2人以上であたるように管理者は指導するべきです(安全管理の観点からも)。

PPEを過信しない

もう1つ重要なことは、PPEを過信しないということです。

皮膚が直接露出しないように完全に覆うのを目的として使用するPPEですが、施設などで介護士が作業していると、どうしても肌が露出してしまったり、首の後ろや足首などが弱点となりやすいです。

また、使用しているPPEの素材によっても弱点が異なります。

例えば、防水エプロンでは無かった場合や、ガウンなどは水を通してしまうと言ったことです。

施設で使用しているPPEの強みはもちろん、弱点も必ず知るようにして、周知しましょう。

施設で働いてくれている職員の方々は貴重な人材です。
人材としてだけでなく、職員の方々にもそれぞれ家族がいます。
従業員を預かると言うことは、従業員の家族も預かると言うことにイコールです。

その方々を守るために、そしてもちろん入居者様たちを守るために、正しい感染防護を徹底するように指導しましょう。

【合わせて読みたい】

【具体例】福祉施設での感染予防策【コロナウィルス】

参考:専門機関によるイラストを紹介

さいごに、専門機関が公開しているイラストを紹介します。

メドライン・ジャパン様のホームページにあるイラストを引用させていただきます。
メドライン・ジャパン様は、さまざまな医療機関向け感染防護具や医療器具などをワールドワイドで提供している会社です。

手袋・グローブの脱ぎ方
顔面保護具の脱ぎ方
ガウンの脱ぎ方
エプロンの脱ぎ方
マスクの脱ぎ方

イラスト引用元:メドライン・ジャパン株式会社 『PPE(個人防護具)の正しい使用法』より

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