群れを飛び出しても生きていけるような人間が集団を作った時、その組織は強くなる。
河上 和雄(法学者)の言葉。 解説はこちら(別サイト様に飛びます)
みなさんの職場では、どのようなチームワークがありますか?
どのような職業でも、多少なりともチームと言う概念はあると思います。
完全に自分だけの力で仕事をすると言うことは特殊な職業以外、あまり現実的では無いですよね。
そこで、今回はビジネスにおけるチームワークについてです。
チームワークがしっかりしている職場では残業が少なく、ハラスメントなども少なく団結しており、作業効率も高く、良いことづくめです。
だけど、チーム・・・特にビジネスにおけるチームって、とっても難しいですよね。どのようなチーム構築が好ましいのでしょうか。
上述した、河上氏の言葉にあるような、最強チームは作れるのでしょうか。
目次
些細な一言『何か手伝いましょうか?』が大切
『何か手伝いましょうか?』 ー私はこれを魔法の言葉だと思っています。
言われた方は嫌な気になりませんし、助け合って作業効率を上げることもできます。
『何か手伝いましょうか?』と言われて気を悪くするような人は、よっぽど切羽詰まっているか、余裕が無いのでは無いでしょうか。
『忙しい』とは、『心を亡くす』と書きますが、要するに心にゆとりが無い状態のこと。心にゆとりがなければ、他人とチームでビジネスなんてできません。
仕事に追われるのではなく、仕事を追いかけるつもりで心にゆとりを持って、『何か手伝いましょうか』と言い合える心の安定を常に持っていたいものです。
手伝いをお願いするのも勇気がいる。他人に任せると言うことは、自分とは違うやり方を許容すること
とは言え、『じゃあ、これを頼むよ!』と自分の持っている仕事を任せられるようなイージーな仕事ばかりでは無いですよね。
ですが、それを教えてあげて、任せることも重要です。
他人に任せると言うことは、自分とは違うやり方を許容することと同じですから、かなり勇気のいる行動です。
でも、それを実行できると自分のやり方を改めて見つめ直すことができますし、もしかしたらもっと良い方法が見つかるかもしれません。
もちろん、何も教えずにやらせるのはダメですから、最初は手取り足取り教えてあげて、慣れてきたらある程度任せてみる、その子のやり方でやらせてあげてみる。ーそうすることで、自らの仕事を棚卸しでき、さらに上の仕事に手をつけられるばかりか、部下や同僚も成長して、WinーWinです。
人のやり方を許容して、人に任せると言うことは、言われたことしか実行しない部下とは違い、自分で考えて行動する部下が出来上がります。
失敗だってあることでしょうし、期待に応えてくれない事もあるかもしれません。
ですが、言われたことしかできない部下より、失敗を知って苦い思いを経験した事のある部下の方が、将来的な戦力が全く違うと思いませんか?
魚を獲ってあげれば子供を1日飢えさせずに済むが、獲り方を教えてあげれば一生飢えずに済む
おそらく上司や先輩は、部下の仕事を請け負って終わらせる事など、とても簡単な事でしょう。
それでも、やり方を教えて、成功できるように部下を育てることは難しい事ですが、やり遂げた時、部下も上司も成長します。
チームとは、そう言う事の積み重ねだと思います。
何も、全員が精鋭である必要は無いのです。
凡人が集まっても、1つのことに全員で集中して成し遂げて、それぞれが精鋭になって行けば良いんです。(シチズン時計株式会社元社長、中島氏の受け売り)
まずは人に教え、任せる事。
そうすることで、お互いに信頼関係が生まれ、良いチームが育っていきます。
多くの課題や壁にぶつかっていき、チームができていくのでは無いでしょうか。