小学校休校中における自宅学習方法や生活リズムについて

コロナウイルスによる影響で、休校期間が早くも2ヶ月目に突入している地域もあります。

各ご家庭では、お子様の学習を含めた生活リズムの調整に苦労しているのではないでしょうか。

本来ならば通学して、1日5〜7時限の授業を毎日受けているはずのところ、自宅ではなかなか学校と同じようにはできませんよね。

そこで、子供の家庭での過ごし方について少しご紹介できればと思います。参考になれば幸いです。

目次

子どもの生活時間に関する調査研究

まず手始めに、普段の生活(コロナ前)では各ご家庭で子どもたちがどのように生活しているのか調査結果をまとめた報告書があったので、掻い摘んで紹介します。

松村 祥子(放送大学教授)が主任研究者となりまとめた報告書「子どもの生活時間に関する調査研究」(平成26年・一般財団法人こども未来財団)より。

Ⅰ.研究目的
 本調査研究では、小学1年〜6年生を対象とするアンケート調査により、余暇、学習、食事、睡眠、団らん、習い事等に関する生活時間の使い方及びこれらの生活時間を一緒に過ごした人を把握・分析することで、子どもの生活時間(特に放課後の時間、家庭での時間等)の現状と課題を明らかにすることを目的とした。

Ⅱ.研究方法と調査研究における論理面への配慮
 1、研究方法
  地域特性の異なる3小学校(首都圏大都市、関東小都市、東北小都市)に置いて、児童と保護者宛てに生活時間調査票を配布し、3日間(平日2日と土曜日1日)の24時間の時間の使い方を記入してもらい、回収・集計・分析した。

子どもの生活時間に関する調査研究」(平成26年・一般財団法人こども未来財団)より

要するに、生活環境や地域性の異なる児童(小学校1年生〜6年生)を対象として平日と週末(土曜日)の全生活時間の使い方と一緒にいた人を調査したもので、74.3%という高い回収率を誇る、参考になる調査結果です。

その調査結果で紹介されている代表的な活動平均時間を抜粋させていただきます。

子どもの生活時間に関する調査研究」(平成26年・一般財団法人こども未来財団)より

この調査が行われたのは、あくまでもコロナ休校よりも以前の話なので、「通常の生活」内での実態調査になりますが、とても参考になりますね。

これを見る限りだと、放課後は習い事の時間が1時間程度、学校外での学習も1時間程度。電子ゲームも1時間となっており、睡眠時間は全学年平均で9:15と、たっぷりと睡眠時間も取っていてかなりリズムの良い様子が伺えます。

休校期間中の生活リズム 目標

さて、次はコロナ渦中の話です。

学校開校中は上記の調査結果のような生活リズムを送れたとしても、現在のように1日中家にいる状態ではなかなかそうも行きません。

まして、習い事などの課外活動の制限も受けているでしょうから、更に在宅時間の使い方が難しくなります。

特に受験勉強などをしているわけでもない一般のお子さんの場合だと7時間の自宅学習はかなりハードルが高いと思います。

もちろん、学校と同じように40分授業と休憩を挟みつつ1日学習を見てあげられれば文句の付けようがありませんが、私たち親には他にもやることがたくさんありますから、理想通りには行きません。

そこでオススメなのが、宿題+1時間です。
宿題をやる時間は「勉強」とはしないのです。
「今日やる分の宿題」を決めたら、まずはそれを終わらせます。
宿題が終わってから、30分〜1時間宿題以外の勉強をやる時間を作るのです。

この時間は、音読でも良いですし、作文でも大丈夫です。

本人がやりたがることをやらせてあげることが大切です。

例えば、地球儀を眺めるだけでも、もちろんOKなわけです。

勉強が終わったら、ゲームや漫画の時間もOK

やることをしっかりやったのなら、ゲームや漫画など、娯楽の時間を作ってあげることも大事です。

ですが、勉強をした時間を超える時間は与えないようにしましょう。

例えば、勉強を1時間30分やったのなら、ゲームの時間も同じ1時間30分です。

「ゲームは1日1時間だけ」と決めつけてしまうと、子どもはムキになって勉強などもあまりしたがらないかもしれません。

ですが、「勉強や課題をやった時間と同じだけゲームをしても良い」としてあげると、少し勉強をする時間を増やしてくれるのではないでしょうか。

我が家では、子どもたちの自主性を育むためにも、ゲームの時間制限まではせず、「勉強やお手伝いをした分だけゲームしても良い」と言うようにしています。

勉強を3時間も4時間もすることは無いので、ゲームも自ずと時間が短くなっていますし、手ごろな時間で「もうやめる」と自らゲーム機をしまう時まであります。そんな時は、思いっきり褒めてあげて、次の日もゲームをやっても良いと言うように、子どもたちに取ってメリットとなる条件を提示してあげるようにもしています。

運動も取り入れたい

外出自粛ムードですが、自宅の敷地内であれば縄跳びなどの軽い運動は可能なはずです。

学校では体育の授業などもありますから、やはりこう言った運動の時間も大事です。

我が家でも、縄跳びを活用しています。

縄跳びは、有酸素運動としてもとても優秀ですし、体力維持にも役立ちます。

学年×100回跳べたら完璧です!

睡眠サイクルは崩さない

できれば、睡眠時間も崩したくないものの1つです。

学校があるときは21時に就寝しているならば、休み期間中は21時30分など、多少融通を利かせてあげたとしてもなるべく夜更かしは避けたいところです。

朝も寝坊ばかりではなく、登校時間に合わせなくとも、なるべく近い時間帯で起こしてあげたいですね。

学校再開が大変にならないようにしてあげる

こうした基本的なことを繰り返すことで、いざ学校再開した時にさほど苦労せずに済むのではないでしょうか。

また、今までの復讐(例えばお子様が3年生ならば、1〜3年生までのおさらいなど)をしっかりとすることが大切です。

学校も、おそらくすぐに新しいことをスタートするのではなく、おさらいから始まると思われます。

おさらいの段階で遅れを取ってしまうと、その後の勉強のモチベーションが下がってしまいかねません。

できるなら、遅れを取りたくないですものね。

休校期間中も、やっている人はちゃんとやっています。

ここは踏ん張りどころですが、頑張って休み期間の充実を図りましょう!


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