休校期間中、子どもと向き合う上で大切な5つのポイント

ユニセフの統計によると、世界の若者や児童など教育機関に属する人のうち実に91%、約16億人の子どもや若者たちが学校に通えない状況になっているそうです。(※Unicef, “Keeping the world’s children learning through COVID-19“より)

日本でも例外なく、多くの学校や幼稚園、保育園などが閉鎖し、自宅学習を強いられている子どもが多くいます。

本来ならば学校などで大いに学び、遊び、はしゃげるところなのに、自宅に閉じこもってストレスを感じている子どもたちもいることでしょう。

しかし、実際に専業主婦(夫)やテレワークで自宅滞在、もしくは子どもの面倒を見るために休暇を取得して自宅に籠る親も、同じようにストレスを感じているところではないでしょうか。

単純な土日や夏休みと違い、外出自粛・休校期間中は自宅学習や生活習慣に関する問題が山積みであり、慣れない学習指導1日3食の食事提供など、親にのしかかるプレッシャーも凄まじいものです。

感染者数こそ減少傾向にありますが、また冬になった時に感染者数が増え、その時点でワクチンなどが間に合っていなかった場合、再度休校措置を取る可能性もあります。

今回は、休校中の子どものための家庭環境の整え方について情報共有したいと思います。

目次

ポイント1:ルーティーンを守る

休校中に大切なことは、ルーティーンをしっかり守っていくことです。

学校がある時に起床している時間と同じような時間帯に起床させること、そして就寝時間も遅くせずに通学期間と同じような時間帯に就寝させることを守ることが大切です。

生活習慣を崩してしまうと、学校が再開した時にお互い大変な思いをしてしまいます。

また、日中に学習時間を設ける上でも、睡眠不足は集中力低下につながり、学習スピードが下がり、子どももイライラしてしまうことでしょうし、それを傍らで見る我々親たちもイライラしてしまいます(涙)

この悪循環を避けるためにも、お互い(親も子どもも)しっかりと睡眠を取ることが重要です。

 

我が家での失敗例を挙げますと、朝寝坊(朝9時頃起床)してしまうと朝食の時間が10時ごろに押されてしまい、いわゆる「ブランチ」スタイルになってしまいました。

そうなると、昼食時の正午になってもお腹は空かず、次にお腹が減るタイミングは午後2時や3時頃となってしまいました。

その時にまた遅めの昼食を取ると、夕食どきの18時や19時に腹は減らず、夕食も20時過ぎとかなり遅くなりました。

このように、起床時間が遅くなると食事の時間に影響があり、1日を通して食事の時間が押されていきます。

食事の時間が遅くなっていくと眠くなる時間も遅くなっていき、結果的に就寝時間も押されていき、その影響で翌日の起床時間も遅くなる。これの繰り返しになります。

起床時間を遅くとも朝8時までにし、朝食をすぐ食べれば昼食も正午頃に取ることができ、夕食も18時頃に取れることになり、1日の生活リズムを健全に保つことができるようになりました。

ポイント2:教師になろうとせず、見本になることを目指す

家庭学習を指導する上で、教え方や基礎知識に関して壁にぶつかってしまう親御さんは多いのではないでしょうか。

私たち親は、「親」ではあるものの「教員」ではありません。

ですから、上手な教え方が必ずしもできるとは限りません。

上手な教え方というのは、専門職である教員の人たちですらぶつかる壁です。

そんな壁を、私たち素人が乗り越えるにはかなり課題があると思います。

ですが、「いい教師」になるのではなく、「いい見本」を見せることにこだわってみてはどうでしょうか。

 

日常生活をしている上で、私たちが見せるべき見本は多くあると思います。

例えば、使っているものを借りる時や、貸してあげる時。

ご飯を食べた後の食器の片付け方。

ソファに座っている時に、もう一人座ろうとした時に少しずれてスペースを空けてあげること。

どんな些細な動きも、それは子どもにとっては大切な「見本」となります。

これは学習でも同じです。

漢字の覚え方を教えるのは難しいかもしれませんが、漢字の書き方は教えられます。

グラフの書き方を教えるのは難しいですが、グラフのあるべき形を見せることはできます。

音読も、上手な読み方を教えるのは難しいですが、上手な読み方を見せてあげることはできます。

このように、「やり方」を手取り足取り教えるのではなく、「完成形」を見せてあげることで本人に「完成形」までたどり着かせてあげるのも、大切な教育方法だと思いませんか。

ポイント3:計画を立てる

計画を立てることも重要です。

毎日をなんとなく過ごしていくのではなく、「今日は○○をする」と計画を立てるのです。

例えば、今日は漢字ドリルを5ページ、計算ドリルを3ページ、音読を2つ、お手伝いを2つする。などです。

計画は、達成度がわかるように明確にしてあげることが大切です。

また、「こんな量は絶対無理だ」と消極的にさせるような計画ではなく、達成可能な範囲で計画を立ててあげることでやる気を出させます。

ポイント4:1日のスタートにミーティングを!

ポイント3の「計画を立てる」に関係するのですが、4つ目のポイントは「ミーティング」です。

少しかっこよく言っていますが、要するに「話し合い」をする場を設けられればいいということです。

学校でも必ず「朝の会」など様々な形で朝の話し合いがあるのと同じです。

何も堅苦しく向き合って面談をする必要はなく、朝食のパンケーキを作りながらでも、なんでもいいのです。

こうしてお互いに話し合って、1日の目標を決めます。

雑談レベルで大丈夫です。ただし、ちゃんと気持ちは向き合う必要があります。

ここで目標設定を完了したら、天気の話や昨日の話など他愛も無い話題でも良いのでコミュニケーションの場を取ってあげることが大切です。

どうしても、スマホをいじったりテレビを見たりパソコンを触ったりする時間が増えてしまう私たち大人ですが、「子どもだけに注意力を注ぐ」時間をこうしてちゃんと作ってあげることで、「私はあなたをちゃんと見ているよ」という安心感を与えてあげられます。

ポイント5:自分に優しく

このような大変な時期は、そうそうあるものではありません。

今回は、世界が「ウイルス」という共通の敵と戦っています。

大変なのはあなただけではなく、多くの人が同じ船に乗っています。

毎日毎日子どものために全力を出していると思います。

だけど、たまには疲れてしまって逃げ出したくなることもありますよね。

そんな時は遠慮なく、スマホを持ってトイレに篭ったり、友達と長電話をしたり、好きな料理に打ち込んだり。

子どもたちが寝た後に、リビングで一人音楽を聴きながらお酒を飲んでみたり。。

 

子どもと向き合う時間は非常に大切ですが、自分と向き合う時間も大切ですからね。

みんなで、もうひと頑張りしましょう!


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