防災グッズってご自宅に準備していますか?
地震大国日本ですから、地震への備えはもちろんのこと、台風や河川氾濫など、多くの危険因子が生活には潜んでおり、平和な毎日が当たり前に続くとは限りません。
今のうちに、防災について考えてみませんか。
今回は、家や会社に常備しておきたい防災グッズについてです。
※タイトルは「防災」と表記しましたが、「減災」という言葉を広めたいと考えています。減災の意味は、この記事の終わりに説明していますので、よかったら見て行ってください。
さて、平成23年3月11日の東日本大震災から8年が経過しますが、まだまだ記憶に新しい震災です。最近では北海道胆振東部地震もありました。
地震大国日本ですから、今後も同規模の地震が来ると予想されており、予断を許しません。特に、「南海トラフ地震」は皆さんもよく耳にするキーワードだと思いますが、今後30年以内の発生確率は80%以上と言われています。
【南海トラフ地震防災対策推進地域】(気象庁HPより)
たとえこの地域以外の場所でも、相当な被害を被る可能性がありますし、南海トラフ地震以外の地震が来る可能性もあるので、他人事として済ますには危険です。
地震以外にも、台風や豪雨など、水害の発生頻度も多くなっています。そこで、改めて防災グッズについて見直してみませんか。
防災グッズの備蓄保有率は半数未満
SOFTBRAIN Co,Ltd(調査系アウトソーシング会社、コンサルタント会社) による調査、「防災の備えに関する意識調査(2019.02.22)」の報告によると、防災グッズの備蓄保有率は48.8%で、エリア別だと北海道が53.8%で最多とのこと。北海道地区は、去年の胆振東部地震経験からの防災意識の高まりでしょうか。
しかしながら、50%未満というのは少し残念な数字だと思います。何しろ、冒頭でもお話ししました通り、災害が多い日本(しかも大きな地震が来ることがわかっている!)に住んでいる限りは、全世帯に用意しておきたいところです。
先出の意識調査では、備蓄・保管している防災グッズの品目についても調査されていました。
この調査結果を見る限りだと、最低限懐中電灯を常備している人が多く、非常用飲料水などの用意もありますね。
最近の防災意識の高まりに応じた形で、各種通販などでも防災セット一式(非常用持ち出し袋)なども簡単に手に入るようになってますから、それらを常備している人たちも半数程度いるのがわかります。
備蓄を準備するって、どういうものを準備したら良いのでしょうか。
次のセクションでは、防災セットとして最低限用意しておきたいものをご紹介します。
防災セット 〜最低限これだけは揃えよう〜
首相官邸HPの『防災の手引き』によると、最低限以下のものを用意することを推奨しています。
☆ 飲料水3日分(1人1日3リットルを目安に)
☆ 非常食3日分(アルファ米、ビスケット、カセットコンロなど)
※そのほか、飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要。
☆ 飲料水、食料品
☆ 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
☆ 救急用品(絆創膏、包帯、消毒液、常備薬)
☆ ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手、懐中電灯
☆ 衣類、下着、毛布、タオル
☆ 携帯ラジオ、予備電池
☆ 使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、洗面用具
※そのほか、乳児のいるご家庭では粉ミルクやオムツ、哺乳瓶などを。
※高齢者や介護の必要な方がいるご家庭では介護用品、オムツ、介護用食品など。
おすすめ防災グッズをいくつかご紹介
まずは、山善さんの防災グッズ30点入りのスタンダードなもの。
4000円でスタンダードなセットを購入できるというのは、すごく良い買い物だと感じます。
他にも、山善さんは値段と中身の幅が広く用意してありますから、ピッタリなのを見つけられるはずです。スタンダードなものは下のリンクから見れます。
次に、ピュオーラのハミガキシートです。
我が家にはこれを箱買いして常備してます。
断水などになっても、これさえあれば口の中はスッキリです。
もう一つは、ラジオです。ラジオは情報収集に欠かせません。
このラジオは、ソーラー充電もできる上に、手回し充電にも対応しています。しかも防水で、給電もできるので携帯の充電もできる!これは一家に一台ですね。
防災から減災へ
さいごに、よくネットやニュース、テレビ番組などでは「防災」を謳って色々な情報を公開してくれていますが、私はこの「防災」という言葉より「減災」を推奨しています。
なぜなら、災害を防ぐことはほぼ不可能だからです。
防ぐことはできませんが、いざ災害が来た時にその被害の規模を減らすための準備はできると考えています。
みなさんが家の地震保険や火災保険に加入している事と同じではないでしょうか。被害を受けることを想定し、被害を受けた場合どうするか、を考えるのが大切なのです。
さあ、早速「減災」のための一歩を踏み出しませんか。
南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として概ね100〜150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震。
前回の発生が1946年。それから70年以上が経過した現在、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。(気象庁より)