ICTやIoTなど、ITに似ている言葉をよく耳にするようになりましたが、ICTやIoTってどういうことを意味するのか、ご存知ですか?
パソコンが出始めたころや携帯電話が出た時、とうとう時代はここまで来たかと思ったものですが、今ではIT技術は飛躍的に成長し、身の回りにありふれた技術となりました。
今では、生活のあらゆる場面でIT技術が使われています。
仕事や教育の現場でも、在宅で作業を進められる技術が増えています。
そんな時代だからこそ知っておきたい、ICTとIoTについて説明します。
ITとは?
ITとは、Information Technology(情報技術)の略です。
コンピューター技術や情報技術、データ通信など全てITと言えます。
1960年代頃から、業務効率の向上を目的として着目され始め、1980年代にパーソナルコンピューターがデビューしました。この頃から、サーバーが出始めたり、ご家庭でパソコンを持つ人もちらほらと出てきます。
その後1990年代、インターネットが登場し、世界中どこでもインターネット環境があれば繋がれる世界が出来上がります。仕事の効率化が図られ、地域や業務の壁を超えたネットワークが構築され、効率的にコミュニケーションが図れるようになりました。
2000年代になると、人々のネット検索嗜好やネットショッピングでの購入履歴などのビッグデータが集約されるようになります。
人工知能(AI)やロボットなどの研究が進み、ITが日常に当たり前のように浸透します。
2010年代、さらにITは成長します。
ビジネスネットワークとしての進化が加速し、テレワークなど在宅ワークがより広まり、そのおかげで就業スタイルが変化していきます。
アフィリエイトなどのネット収入もこの頃になると家庭で可能になり、工夫すれば一攫千金を狙える時代になっていきます。
そして今後は、ビッグデータが重要な情報となり、企業の興味がビッグデータに向けられるようになります。
世界時価総額ランキングを見ても、GoogleやFacebookなどインターネット関連の会社が上位にランクインしていますが、「人々の興味や嗜好」のデータを持っているIT企業は今後も強みを発揮すると予測できます。
さらに、2020年代はおそらく、キャッシュレス決済に限らず、とても広いフィールドでITが活用されていくことでしょう。
ICTとは?
さて、ITというのがどんなものなのか少しお分かりいただけたでしょうか。
続いて、ICTについてご説明します。
ICTとは、Information and Communication Technology(情報通信技術)の略で、ITと同義語と言えます。
コンピューター技術そのものをITとすれば、ITを活用した技術がICTというところでしょうか。
例えば、企業の会議をスカイプ等のアプリケーションを活用してオンライン会議にすることを、ICTと言えます。
そのほかにも、ペーパーレスで電子決裁を行うのもICTの活用といえます。
教育の現場で言えば、Eラーニングなどのオンライン講義なども活用されています。
これは、あらかじめ決められたコースや講義を、自宅でインターネットに接続して受講し、オンラインテストに合格すると修了書が出力されるので、修了書を印刷します。その修了書を持っていけば、資格講習などで座学の免除などをしてくれるものです。
また、学校などが登録・発信するオンラインコースを自宅で受講できたりするので、塾や公文などに行かせなくても自宅で的確な授業を受けられたりもします。
IoTとは?
IoTとは、Internet of Things (モノのインターネット)の略です。
要するに、あらゆるモノをインターネット通信を通して利用する、ということになります。
今までは、インターネットというのはコンピューターとコンピューターを接続するものでした。ICTは、インターネットとヒト、ヒトとヒトを繋げる、とします。IoTは、モノとインターネットを繋げるということになります。
例えば、スマホ操作で部屋のエアコンやテレビの電源を入れられたり、玄関の鍵を開けたり、車に乗らなくても車のエンジンを始動できたり。このように、インターネット通信に接続したモノを遠隔で動かすことがIoT技術の活用といえます。
この技術を使えば、会社で仕事をしながらも自宅の室温や湿度を確認できたり、エアコンや電気のスイッチを入れたり消したりもできるようになります。
帰宅が遅くなりそうな時も、遠隔操作で部屋のテレビや電気を点けることで、防犯上にも役に立ちそうな技術ですよね。
また、遠方に住む高齢な両親の様子を見たりもできるので、この技術がさらに進歩すると世の中はすごく変化していくことでしょう。
課題もある
いかに便利な機能でも、やはり課題もあります。
例えばサイバー犯罪の標的になってしまったり、スマホを紛失した場合、もしくはビッグデータの悪用など、セキュリティ面で危惧される要素は多々あります。
それらの課題をクリアしてからでないと、生活の深くまで浸透することは難しいでしょうから、日々研究がなされているところです。
みなさんも、セキュリティに配慮して活用くださいね。