寒くなってきましたが、いかがお過ごしですか。
こう寒くなってくると、体調管理にもとっても気を使いますよね。
暖房器具を使って部屋を温めても、喉や肌が乾燥して不調気味になってしまったり、風邪ひいてしまったり・・・かと言って寒くても風邪ひいちゃうし、難しいですよね。
風邪をひかない丈夫な体づくりのためには、健全な食生活と快適な睡眠、そして適度な運動・・・なんてわかってはいるものの、なかなか実現は難しいのが実際のところですよね。
ランニングに行くにも、寒くて勇気がいるし、睡眠を充分に取りたくても仕事や家事などで思うように休めなかったり・・・
し か し!
食生活ならすぐ改善できる気がする!
もちろん、毎日緑黄色野菜を食べて、魚を食べて、納豆を食べて、味噌汁を飲んで・・・なんて言うのは、働き世代では非現実的になってしまいます。
ならば、果物を取り入れて見るのはいかがでしょうか?
今回は、免疫力を高める果物を調査しました。
風邪と言えばやっぱりビタミンC ?
ビタミンCは、水溶性ビタミンの1つで、16世紀から18世紀にかけての大航海時代に、新鮮な野菜や果物の摂取量が極端に少なかった船員たちの間で流行した、壊血病を予防する成分として、オレンジ果汁から発見されました。
多くの哺乳動物では、体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができますが、人の他、モルモットなどの一部の動物は、合成に必要な酵素がなくビタミンCを合成できないため、食事からビタミンCを摂取しなければなりません。
引用:『ビタミンCの働きと1日の摂取量』(健康長寿ネット)
ビタミンCの欠乏症のこと。身体の様々な部位での出血が見られる。
ビタミンCの摂取で治癒する。現在の成人のビタミンCの推奨量は100mg/日、この量は壊血病の予防はもちろん、抗酸化、心血管疾患の一次予防を視野に入れた値。(女子栄養大学ウェブサイトより)
やっぱりビタミンCは身近に感じるビタミンNo.1ですね。
1970年代にノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士がそれまでのプラセボ比較実験の結果から、ビタミンCが風邪を予防・緩和する可能性があると結論づけてから、ビタミンCは特に注目されるようになりました。
その後、ビタミンCは広く販売され、予防薬や治療薬として用いられるようになりました。
しかし、最近の研究では、こんな説もあります。
試験の参加者11,306人を比較した結果、普通の人がビタミンCを常時摂取しても、風邪の罹患率への効果は見られないことが明らかにされた。しかし、風邪9,745件を対象とした31の試験の結果から、ビタミンCのサプリメントを毎日摂取すると、わずかではあるが一貫して、風邪の症状の接続時間を短縮させる効果があることがわかった。
ビタミンCによる風邪の予防および治療(Hemila H, Chalker E)
また、極度の肉体的ストレスを短期間受けた人(マラソン走者、スキーヤーを含む)598人が参加した5つの試験では、ビタミンCによって風邪のリスクが半分に低下した。これまでに発表されている試験では、ビタミンCの有害事象は報告されていない。
とまぁ、まとめると、運動をする人にはビタミンCが大事のようですね。
そのほかにも、小児ではビタミンCが風邪を予防する効果は大きかったとする研究が多いので、子供に対してもビタミンCは有効のようです。
ですが、ひとえにビタミンCが有効と言いましても、ビタミン剤などの錠剤やサプリメントなどを服用するのは少し訳が違うのでご注意くださいね。
サプリメントでビタミンCを摂取した場合、体内で吸収される量は実際の半分程度しか吸収されないとのこと。
(例:1錠で100mg摂取できるカプセルを摂取しても、半分の50mg分にしかならない、と言うこと)
かと言っても、じゃあ錠剤をもっとたくさん飲めばいい、と言うわけではありません。
一番良いのは、しっかりとビタミンCを含んだ食材を口にする、と言うことです。
ビタミンCを多く含むフルーツ
各フルーツのうち、可食部100グラム中に含まれるビタミンCの量
キウイフルーツ(黄肉)・・・140mg
柿(甘柿)・・・70mg
柿(渋柿)・・・55mg
レモン・・・50mg
ハスカップ・・・44mg
グレープフルーツ・・・36mg
ラズベリー・・・22mg
アボカド・・・15mg
スイカ・・・10mg
りんご・・・4mg
ぶどう・・・2mg
(果物情報サイト、果物ナビより)
ビタミンCの代表格と言えばレモンですが、レモンの約3倍量のビタミンCを含有するのがキウイとは!
柿の優秀さにも驚きました。
推奨される成人のビタミンC摂取量の目安は100mg(日)ですから、キウイフルーツが良い仕事をしそうですね。
大きなサイズのキウイでしたら、1個あたり平均120グラムありますから、キウイフルーツ1個で1日分のビタミンCを摂取できることになります。
こうして、フルーツをいつもの食事にプラスするだけで、気になるビタミンを摂取することができ、食生活の改善を一役担ってくれそうです。
健康は食事から
『食事』の『食』は、『人』を『良』くすると書きます。
やはり、食事は健康の基本です。
世界がん研究基金とアメリカがん研究財団がまとめた、がん予防に関する15か条の勧告によると、
『野菜と果物を、1年を通して1日400〜800g、または1日5皿以上』食べることを推奨しています。
緑黄色野菜と淡色野菜を毎日摂取するのが好ましいとされていますが、どうしても野菜ばかりを食べるのも難しいところです。
そこで、いつもの食事にフルーツ1つプラスして、少しでも食生活を改善してみることから始めてみませんか?
ビタミンに関する研究はまだまだ全てを明らかにはできていませんが、1日の摂取量の目安を大幅に超えた過剰摂取は、逆に体に悪影響を起こすとする研究もたくさんありますので、ご注意くださいね。
何事も、ほどほど、適度、に!