実は虹は7色じゃなかった?!虹の色って何個の色があるのか?

みなさんは、『虹』と聞くと、を思い浮かべるのではないでしょうか。

そんなの常識ですよね(笑)

しかしそれは日本ならではの共通認識なだけで、他の国の人たちは虹を『6色』や『5色』など、日本とは違う数で認知されているのをご存知でしたか?

実は虹=7色と提唱したのは、ニュートンさんだったらしいです。

ニュートンさんと言えば、万有引力が有名ですが、実は光学に関する研究の分野でもかなりの有名人のようで、この『虹=7色』と定義したのもニュートンだったと言います。(知りませんでした!)

万有引力とは
質量のある全ての物体間で作用する引力のこと。
この宇宙においてはどこでも全ての物体は互いに引力(gravitation)が作用し合っているとする考え方。
ニュートンがあるとき、木から落下するりんごを見ていたら発見した、なんてストーリーはよく聞いたことがありますよね。

虹=5色や6色とする国がある

ニュートンが虹=7色と提言する前には、虹=3色(青、緑、赤)としたり、5色(むらさき、青、緑、黄、赤)としたり様々でした。

ですがニュートンが言った後も、7色で定着したわけでは無く、国や地域によって違った数で広まっていきました。

注:上の画像は、ウェザーニューズ『虹は国によって見え方が違う』より抜粋しました

ウェザーニューズさんの『7色の光が織りなす「虹」、国によって見え方が違う?』という記事に、わかりやすい画像がありましたので参照させていただきました。

上の画像の通り、国によって見え方が全然違います。

ですが、これはその国の人たちがその数の色でした見えていないわけではありません。

ただ、虹は何色?と聞かれると、上のような数で答える、という1つの目安です。

そもそも虹は7色ではない

虹を絵などに描く時は、色を区切って書きますが、実際のところ虹は綺麗に何色かで区切られているわけではありません。

太陽の光をプリズムで分けたとしても、光はくっきりと7つに区切れません

また、色の境目もとても曖昧で、各色が繋がりながら次の色へと変化していますから、厳密に言えば7色よりもずっと多い色となります。

ではなぜ、ニュートンは7色としたのか。

これには諸説あるようですが、『各色の帯の幅が音楽の音階の間の高さに似ているため、音階(ドリアせん法)と当てはめて7つにした』というのが有力。

ドリアせん法の音階とは
音楽における旋法の一種。
古代ギリシャの音楽理論は、1オクターヴの音階に見られる音程関係をオクターヴ種に分類しており、その中でドリアのオクターヴ種は2つのテトラコルドを全音を挟んで連結した音階になる。下の写真がそれを説明しています。
注:キャノンサイエンスラボより

虹はなぜ起こるか

そもそも虹ってどうして空に発生するかわかりますか?

虹とは、光が大気中に浮遊する水滴の中を通過する際に、屈折や反射を繰り返しており、目に映った時に多数の色で認識できるものです。

虹とは大気中に半円状に描かれる、赤から紫までの光のスペクトルが並んで見える現象です。

晴れた日に庭で草木に水をあげた時や、夏の日のプール、迫力ある滝のしぶき、雨上がりの晴れ空など、多くの場面で見ることができますよね。

光のスペクトルとは

音、匂い、肌触り感等と同じように、色は私たちが目で見て得られる感覚の一特性です。

その感覚は、光が目に入ることによって得られるものです。つまり、色を感じる原因は光です。だから、色の感覚をより厳密に定量的に表現するためには、それぞれの色感覚に対応する光の性質を知ることが必要です。

ご承知のように、光は電磁波の一部分で、目は380nm〜780nmの範囲を感じることができます。虹の色ではおなじみのように、光の波長と色との関係は上図のとおりです。

太陽からの光、水銀灯の光、伝統の光など光源の種類によって、放射される光の性質は異なりますが、どれもほぼ380nm〜780nmの範囲の光を含んでいます。

物体がその光をどのように反射するかによって、目に入る光の性質がわかります。

日本電飾工業株式会社 『光のスペクトル(分光分布)』より引用

月や星の光でも虹はできる

月の光でも同様に虹ができるんですが、その場合は『月虹(ゲッコウ)』と言われます。

また、そのほかにも、星虹(せいこう)と言われるものもあり、これは高速近くで移動する宇宙船から星空を眺めると、虹のように見えると言われる現象だそうです。(これは地球からは見えませんね笑)

象徴としての虹

国によって違えど、虹は多くの色を含んでおり、また、色と色の境界は定まっておらず、各色の間に明確な境界線は引けません。

この性質から、虹色=多様性や共存の象徴として用いられることが多く、セクシュアリティの多様性という意味合いでLGBTの象徴としても近年用いられています(レインボーフラッグ)

ちなみにこのレインボーフラッグですが、6色構成となっているのが主流です。


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